FXでは、たくさんの通貨ペアで取引することができます。
数多くある通貨ペアは、大きく分けて「クロス」と「ストレート」の2種類に分けることができるのです。
世界には多くの国が存在しており、それに伴いたくさんの種類の通貨も存在します。
その中でも1番の存在感を放っているのがアメリカのドルです。
米ドルは「基軸通貨」と呼ばれ、国際的な貿易や決済などで使われます。
FX取引でも、米ドルはメインの通貨として扱われています。
したがって、すべての通貨ペアは米ドルを介して取引されるのです。
ですから、米ドルを含む通貨ペアは、すべて直接の取引になるため、「ドルストレート」と表現されるのです。
ドル・円やドル・ユーロなどの通貨ペアも当然ドルストレートの1つです。
では、米ドルを含まない通貨ペアはどうなるのでしょうか?
例えば、ユーロ・円という通貨ペアの場合
ユーロ・ドル
ドル・円
といった2つの通貨ペアをかけ合わせることで算出されます。
ポンド・円という通貨ペアも同様に
ポンド・ドル
ドル・円
で構成されているのです。
どの通貨ペアも、「基軸通貨の米ドル」を介して取引されることから、ドルを含まない通貨ペアのことを「クロス」として表現されるのです。
ユーロ・円やポンド・円など、
「円」を含むものは「クロス円」、
ユーロ・ポンドやユーロ・豪ドルなど、
「ユーロ」を含むものは「ユーロクロス」などと呼ばれることになります。
基軸通貨の米ドルとの直接取引になる、ドル・円のような通貨ペアは「ドルストレート」になりますから、比較的わかりやすい動きになります。
しかし、ユーロ・円などの「クロス円」は、ドル・円の動きと、ドル・ユーロの動きの両方に注目して、それぞれの相関関係によって価格が変動していきます。
そのため、クロス円の通貨ペアを取引するときには、それぞれの通貨の仲介役になる米ドルとの関係を常に意識し続けることがポイントになります。
ドルストレートの取引はそこまで複雑ではなく、変動も分かりやすい。
クロスになる取引は、通貨ペアの2国と米ドルの合計3カ国の変動を相関関係的に分析する必要がある。ということですね!
最後に、今回のまとめをしておきます。
・通貨ペアはストレートとクロスの2種類に分けることができる
・クロス円をトレードするときは、それぞれの仲介役になる米ドルとの関係に注意が必要である。
FXの用語と仕組みをしっかり理解して、損をしない投資家を目指しましょう!