株式投資で儲けると言えば、スマホで株価をチェックし、値上がりしたタイミングを逃さず売却! というイメージがあるかもしれません。しかし現実には、株価をマメにチェックすることによって損をしてしまう側面もあるようです。
損をする理由は、「デイトレード」と「その他」との違いがしっかり理解できていないため……?
今回は、株価をマメに見るべきか、そうでないのか、その真実に迫ります!
目次
株取引には「デイトレード」と「中長期トレード」がある
株取引には「デイトレード」と「中長期トレード」の二つが存在します。
デイトレードとは、1日の中で取引を何回も行い、利益を上げるタイプの株取引です。
一方、中長期トレードとは、株の値動きを半年、1年と、長いスパンで見ながら利益を上げていくタイプとなっています。
デイトレードは頻繁な取引をするため、こまめに利益を出すことができます。反面、取引に伴う手数料は気になるところです。利益も、こまめではありますが、初心者のうちは特に、比較的小さいと言えるでしょう。
その点中長期トレードは、投資した株が値上がりをすれば、大きな利益を期待できるかもしれません。ただ、成長する企業をしっかりと選択しなくてはならない難しさもあると言えます。
そもそも会社員はデイトレードに向いていない
さて、専業のデイトレーダーとしてではなく、会社員をしているけれども副業や財形成として株取引を始めたい、という方も多いでしょう。
ただ覚えておきたいのは、会社員はデイトレードに不向きである、ということです。
デイトレードは、株価の値上がり、値下がりに応じて、即時に売り買いを考えなければなりません。
トイレに行っている間に損をしてしまった……というエピソードもあるほど、瞬時の判断で対応をすることが求められるのがデイトレードなのです。
毎日、いくつかの数少ない株と向き合うことで、上下の癖をつかみ利益を上げていくタイプの取引ですので、他に本業を持っている人にはなかなか癖もつかめず、タイミングの良い売買も難しいため、サラリーマンには向かない、と言われています。
スキマの時間で頑張ってデイトレードを行うサラリーマンもいますが、やはりストレスも大きいので、会社員が副業として株取引を始めるのならば中長期トレードの方が向いているのは確かでしょう。
中長期トレードなら自分のペースで取引ができますので、無理に自分にストレスをかけることもなく、時間的に余裕を持つことも可能です。
無理のないペースで株取引を楽しむのなら、やはり中長期トレードを選ぶのが良いかもしれません。
デイトレードと中長期トレードでは選ぶ銘柄が違う
デイトレードと中長期トレードは、ここまで見てきたようにトレードのやり方が違います。
しかしそれだけではありません。
この2つは、選ぶ銘柄から既に違うのです。
デイトレードでは、1日の間で何度も売買するために、短期での値動きが大きな銘柄を選んで買い付けを行います。
その日のうちに値上がりをしたら売却、同じ銘柄がその日のうちに値下がりをしたら購入。
すなわち、不安定な株こそが利益を出しやすいのです。
このため、今にも倒産してしまうのではないか……というような噂のある株であっても、デイトレードでは取引の対象となります。
ところが、中長期トレードで同じ銘柄を購入するのは非常にリスクが高い行為となります。値上がりを待っている間に倒産しかねないですものね。
中長期トレードでは、成長する企業、株価が上がりそうな企業の株を買い付けるのがスタンダードです。
中長期トレードなのにマメに見てしまうと損をしがち
ここまで見てきたように、中長期トレードでは、成長企業の株を購入していきます。これはつまり、短いスパンで利益を追求するのはとても難しい、ということでもあります。
少しくらい値下がりしても、動揺せず長期間保有することが肝心です。
ところが、人の心理は不思議なもの。
こまめに株の値動きを見ていると、株価が値下がりする時を目の当たりにしてしまい、中長期で保有するつもりであったにも関わらず「このままでは損をする!」と売却に動く人も。
結果としてさらに値上がりするはずだった株も早期で手放して損をしてしまう、なんてことはよくあります。
銘柄選びの段階から自分の取引タイプを把握して
デイトレードと中長期トレードは、株取引を非常に大まかに二分するスタイルです。
しかしそのどちらを選ぶのかによって、買い付けをする銘柄から違ってくるもの。
自分自身の投資スタイルを定め、場合によってはうまく両方を組み合わせるなどして、投資にチャレンジしてみてくださいね。